枕木とは?エクステリアとの関係・歴史・中古枕木・新品枕木!
エクステリア虎の巻ご自宅のエクステリアに枕木を使ってみませんか?
一般的に枕木というと、鉄道のレールをイメージすることでしょう。
ところで枕木は、住宅のエクステリアとしても使うことができます。
では、枕木とは一体どんなものでしょうか?
今回は 枕木とは・エクステリアとの関係・歴史・中古枕木・新品枕木 についてわかりやすくご紹介します。
目次
〇枕木とは何か?
枕木とは一体どんなものでしょうか?
枕木とは、本来の役割は鉄道のレールに敷く角材のことです。
〇枕木とエクステリアとの関係
枕木は、住宅のエクステリアとの相性が良いことから、現在では玄関アプローチ・庭のガーデニング用のアイテムとして使われています。
一度、レールの枕木として使われた木材は、独特のアンティークな雰囲気があります。
そのため住宅・別荘・テナント・公園・ゴルフ場・大型テーマパークのエクステリアとして再利用されています。
ナチュラルな雰囲気を生かした英国風庭園イングリッシュガーデンへの採用がおすすめです。
具体的には駐車場・門柱・玄関アプローチ・ウッドデッキ・外壁・花壇の土留め、庭の小道などです。
〇日本の枕木の歴史と種類について
| 項目 | 説明 |
| ①日本の枕木の歴史 | 日本で初めて、枕木が使われたのは明治3年4月に建設が始まった「東京-横浜間の鉄道の建設」からです。
約1.6kmあたり平均2,000本ほどの枕木が設置されました。 ただし現在では、木製よりも耐久性が高いコンクリート製枕木へ移行しつつあります。 |
| ➁枕木の種類 | 現在は、木材だけでなく、あらゆる種類の枕木が造られています。
特に使われているのは次の5種類です。 ❶木材 ❷コンクリート ❸ガラス繊維 ❹プラスチック ❺金属 |
〇無処理の木材の耐久性とは?
長期使用が可能になる、薬品などを使わない無処理の木材の耐久性はどれくらいなのでしょうか?
〇無処理の木材の耐久年数
| 樹木名 | 耐久年数 |
| ❶ブナ | 2~3年ほど |
| ❷マツ | 3~5年ほど |
| ❸イタジイ | 6~7年ほど |
| ❹クリ | 7~9年ほど |
| ❺ヒバ | 9~10年ほど |
| ❻ヒノキ | 9~12年ほど |
〇防腐処理剤とは?
防腐処理剤とは一体どんなものでしょうか?
防腐処理剤とは、木材を腐食や朽ち木から防止するための薬品のことです。
一般的に、枕木用木材にはクレオソートが使われていました。
防腐処理済枕木の使用は、明治の始め頃からイギリスから輸入されていました。
また防腐処理済枕木の国産化は明治33年9月からで、防腐処理剤にはクレオソートが使われました。
〇年代別、防腐処理済枕木の普及率とは?
こちらでは年代別、防腐処理済枕木の普及率についてご紹介します。
| 年代 | 普及率 |
| ❶明治時代 | 10%以内 |
| ❷大正時代 | 10~30%以内 |
| ❸昭和初期 | 30~50%程度 |
| ❹昭和13年以降 | 50~100%以内 |
| ❺昭和44年以降 | 100% |
〇防腐処理済枕木の耐久年数
こちらでは防腐処理済枕木の耐久年数についてご紹介します。
| 木材名 | 耐久年数 |
| ❶マツ | 10~12年ほど |
| ❷ヤチダモ | 10~20年ほど |
| ❸ニレ | 13~19年ほど |
| ❹ブナ | 14~25年ほど |
〇木製中古枕木とは?
木製中古枕木とは一体どんなものでしょうか?
木製中古枕木とは、一度鉄道のレールとして使われたことがあるリタイア品のことです。
〇木製中古枕木のまとめ
| 項目 | 説明 |
| ①主な産出国 | ・現在、木製中古枕木は、マレー半島・スマトラ・ボルネオ産が大半 |
| ➁現在の状況 | ・木製中古枕木は、世界的に品不足の状態にある
・各国で、価格高騰している ・現在日本には、オーストラリア産の木製中古枕木が多く輸入されている |
| ➂耐久性 | ・高い |
| ④見た目 | ・アンティーク感があり、落ち着いた雰囲気がある |
| ⑤虫害被害 | ・虫害被害はほとんどない |
| ⑥重さ | ・かなり重い |
| ⑦価格 | 並枕木(特A)2,100×200×140mm:9,000円 |
〇木製新品枕木とは?
木製新品枕木とは一体どんなものでしょうか?
木製新品枕木とは、未使用の木製枕木のことです。
〇木製新品枕木の特徴
| 項目 | 説明 |
| ①主な産出国 | ・現在、オーストラリア産、東南アジア産など、外材がほとんど |
| ➁特徴 | ・外材だが、日本国内の鉄道で使用される目的で製造された枕木である
・厳しい基準をクリアした1等品もエクステリア製品として出回っている ・等外品(アウトレット品)の場合は、割れ、欠け、多少の反りなど、何らかの原因で基準をクリアできなかっただけで、耐久性には問題なし ・1等品と等外品の価格は約1.3倍ほど違う ・新品なので、枕木ならではのアンティーク感を出すために、エイジング加工をされている ・耐久性を高めるために、新品であっても防腐処理済の枕木が出回っている ・デザイン、機能を維持するために数年に一回のメンテナンスが必要 |
| ➂耐久性 | ・かなり高い |
| ④見た目 | ・新しいがずっしりとした重厚感がある |
| ⑤虫害被害 | ・ほとんどない |
| ⑥重さ | ・重い |
| ⑦価格 | 新品枕木 2,100×200×140mm:1等品 13,000円 |
まとめ
今回は 枕木とは・エクステリアとの関係・歴史・中古枕木・新品枕木 についてご紹介しました。
今回のポイントをまとめると次の通りです。
〇枕木とは、本来の役割は鉄道のレールに敷く角材のこと
〇枕木は、住宅のエクステリアとの相性が良いことから、現在では玄関アプローチ・庭のガーデニング用のアイテムとして使われている
〇日本で初めて、枕木が使われたのは明治3年4月に建設が始まった「東京-横浜間の鉄道の建設」から
〇現在は、木材だけでなく、あらゆる種類の枕木が造られている
〇防腐処理剤とは、木材を腐食や朽ち木から防止するための薬品のこと
〇木製中古枕木とは、一度鉄道のレールとして使われたことがあるリタイア品のこと
〇木製新品枕木とは、未使用の木製枕木のこと

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