御影石とは?外構におすすめ・構成する鉱物・名前の由来・特徴!
エクステリア虎の巻自宅の外構に御影石(みかげいし)を使う予定ですか?
業界的に、使われる石材の大半は大理石か御影石のどちらかです。
そんな中、特に外構におすすめするのが御影石です。
では、御影石とは一体どんな石なのでしょうか。
今回は 御影石とは・外構におすすめ・構成する鉱物・名前の由来・特徴 についてわかりやすくご紹介します。
目次
〇御影石とは?
御影石とは一体どんな石なのでしょうか?
御影石とは、花崗岩(かこうがん)のことです。
花崗岩とは、マグマが冷え固まることでできた岩石のことです。
花崗岩の中でも黒い石を黒御影石、白い石を白御影石といいます。
〇御影石の見た目とは?
御影石はどんな見た目なのでしょうか?
御影石は、花崗岩の特徴である白・黒・グレー・ピンク色が混ざったごま塩模様の見た目を持っています。
そのため他の石と比較すると、一目で違いがわかります。
〇御影石を構成する鉱物とは?
御影石は一体どんな鉱物で構成されているのでしょうか?
御影石を構成するのは次の4つの鉱物です。
〇御影石の構成
❶白い部分 | 斜長石 |
❷黒い部分 | 黒雲母 |
❸グレー(透明)な部分 | 石英 |
❹ピンク色の部分 | カリ長石 |
斜長石・黒雲母・石英・カリ長石の4つの鉱物の結晶が合わさったことで御影石を形成しています。
〇御影石の名前の由来とは?
なぜ花崗岩は御影石と呼ばれるのでしょうか?
御影石と呼ばれるようになった由来は次の通りです。
かつて花崗岩(御影石)の産出が兵庫県東灘区で始まりました。
この時、地元の「御影浜」から全国に船で輸送されたことがきっかけとなり、この地域で採れた花崗岩のことを御影石と呼ばれるようになります。
〇産地によって「〇〇御影」という名称がつく
ところで御影石は、産地によって「〇〇御影」という名称がつきます。
特に六甲山で採れた花崗岩は「本御影石」として特別扱いされています。
また産地によっては稲田石、真壁石などと「〇〇御影」という名称がつかない花崗岩もあります。
〇御影石は世界で産出されている
現在、御影石は日本だけでなく、世界中のいたるところで産出されています。
御影石は全世界で数百種類もあります。
御影石の英語名は「granite(グラニット)」といいます。
また海外ではチャイナマホガニー・サワンローズ・テキサスレッド・モンチーク・ナミビアイエローなどと商品名で呼ばれています。
〇御影石の特徴とは?
御影石にはどんな特徴があるのでしょうか?
こちらでは御影石の4つの特徴についてご紹介します。
①屋外で使える
1つ目の特徴が「屋外で使える」ことです。
御影石の最大の特徴といわれているのが、屋外で使えることです。
最も身近な例がお墓です。
日本のお墓の実に約80%以上に御影石が使われています。
外構では和風庭園の砂利・敷石・飛び石・壁石・塀石に御影石が使われています。
➁耐久性が高い
2つ目の特徴が「耐久性が高い」ことです。
御影石はカーリングのストーンに使われているほど耐久性が高い石です。
なんと、カーリングのストーンの寿命は100年もつといわれているほどです。
理由は御影石は硬度が高く、比重があるからです。
成分が緻密に詰まっており、表面にキズが付きづらく、見た目をそのままの状態で長く保つことができます。
また定期的なメンテナンスの必要もありません。
以下の表は、鉱物の硬度を表すモース硬度の比較です。
モース硬度が高いほど、硬い鉱物になります。
ちなみにダイヤモンドがモース硬度最高値の10です。
〇モース硬度の比較
鉱物 | モース硬度 |
❶ダイヤモンド | 10(最高値) |
❷御影石 | 6~6.5 |
❸大理石 | 3 |
➂耐水性が高い
3つ目の特徴が「耐水性が高い」ことです。
御影石は水に強く、屋外・屋内と使う場所を選びません
旅館の温泉の床や浴槽にも使われているほどです。
そのため御影石は吸水率が非常に低い石です。
約5%未満であれば十分吸収率が低い御影石になります。
以下の表では、吸収率が低い御影石をご紹介します。
〇吸収率が低い御影石
鉱物 | 吸収率(%) |
❶クンナム(インド) | 0.011 |
❷インパラブラック(南アフリカ) | 0.03 |
❸黒龍石(中国産) | 0.073 |
④高級感がある
4つ目の特徴が「高級感がある」ことです。
御影石は大理石と並び、高級感がある石材です。
そのため日本では、国会議事堂・日銀本館・東京オペラシティーなど、ハイエンドな建築物に多く使われています。
また大手企業・高級マンション・一流ホテルなどのエントランス(玄関)にもふんだんに使われています。
磨き上げることで、さらに高級感が高まり、大理石にはない重厚な安定感を演出することができます。
自宅の外構に、高級感を演出するなら、御影石はぜひおすすめします。
まとめ
今回は 御影石とは・外構におすすめ・構成する鉱物・名前の由来・特徴 についてご紹介しました。
今回のポイントをまとめると次の通りです。
〇御影石とは、花崗岩(かこうがん)のこと
〇御影石は、花崗岩の特徴である白・黒・グレー・ピンク色が混ざったごま塩模様の見た目を持つ
〇御影石を構成する主な鉱物は斜長石・黒雲母・石英・カリ長石の4つ
〇御影石の名前の由来は「御影浜」から全国に輸送されたから
〇産地によって「〇〇御影」という名称がつく
〇現在、御影石は日本だけでなく、世界中のいたるところで産出されている
〇御影石の4つの特徴
①屋外で使える
➁耐久性が高い
➂耐水性が高い
④高級感がある