2022/07/06

インターロッキングとは何か?歴史・メリット・デメリット!

自宅の外構にインターロッキングをご検討されていますか?

一般的にインターロッキングは、大型の公園や市街地の歩道などによく使われています。

カラフルなデザインが印象的な床面です。

では、インターロッキングとはどんなものでしょうか。

今回は インターロッキングとは何か・歴史・メリット・デメリット についてわかりやすくご紹介します。

〇インターロッキングとは何か?

インターロッキングとは一体何でしょうか?

インターロッキングとは、ブロックを噛み合わせた舗装のことです。

正式には「インターロッキングブロック」といいます。

「インターロッキング(interlocking)」には「嚙み合わせる」という意味があります。

また、インターロッキングは、別名舗装用コンクリートブロックともいいます。

〇インターロッキングの歴史

現在のインターロッキングブロックを開発したのは、1956年西ドイツにあったゼニス社です。

その後、波型のインターロッキングブロックが石畳の代用品として使用が拡大していきました。

自動車の普及が、インターロッキングの採用を後押しした形です。

また、日本に上陸したのは、1973年にゼニス社の製造機械が導入されてからです。

現在、日本でのインターロッキングの歴史は約50年ほどになります。

〇インターロッキングのメリットとは?

インターロッキングにはどんなメリットがあるのでしょうか?

こちらではインターロッキングの3つのメリットについてご紹介します。

①バリエーションが豊富

1つ目のメリットが「バリエーションが豊富」なことです。

インターロッキングはデザイン・カラーリングともバリエーションが大変豊富です。

デザインは「長方形・正方形・八角形・ギザギザ形・レンガ形・ランダム形」など多種多様です。

カラーリングは「グレー・ブラウン・オレンジ・ピンク・グリーン」など豊富です。

ただし公園などでは、暖色系の大人しいデザイン・カラーリングが採用されています。

➁耐久性が高い

2つ目のメリットが「耐久性が高い」ことです。

理由は、2つあります。

1つはインターロッキングブロック単体の耐久性が高いことです。

もう1つは、上からの圧力を分散する構造になっているからです。

インターロッキングのすき間は、砂で締められています。

上から圧力がかかると、上以外の各方向に圧力を分散することができます。

そのため大型トラックが通行しても全く問題ありません。

逆にアスファルトやコンクリートであれば、大型トラックが通行し続けるとヒビが入ったり、割れたりすることがあります。

➂水はけが良い

3つ目のメリットが「水はけが良い」ことです。

理由は、インターロッキングにはすき間があるからです。

インターロッキングは、ブロックとブロックの間に砂を入れてすき間を造っています。

雨が降ると、雨水はすき間を通って地面に浸透していく仕組みです。

これによりブロックの表面には雨水が溜まらず地面が吸収します。

インターロッキングは自然環境に近い形での排水が可能です。

〇インターロッキングのデメリットとは?

インターロッキングにはどんなデメリットがあるのでしょうか?

こちらではインターロッキングの3つのデメリットについてご紹介します。

①コストがかかる

1つ目のデメリットが「コストがかかる」ことです。

理由は、インターロッキングの施工に手間がかかるからです。

施工の流れは次の通りです。

❶地面を重機などで掘る

❷グリ石や砕石を敷く

❸転圧をかけて地面をフラットに固める

❹下地の砂を敷く

❺転圧をかけて地面をフラットに固める

❻インターロッキングブロックを敷く

❼転圧をかけて地面をフラットに固める

❽硅砂を撒き、目地を埋める

❾最後の転圧をかける

このようにインターロッキングの施工には重機を使ったり、何度も転圧をかける必要があるので、手間がかかりコストがかかります。

➁目地から雑草が生える

2つ目のデメリットが「目地から雑草が生える」ことです。

理由は、目地の砂に雑草のタネが入り、目地砂に根を張るからです。

ブロックが被っている場所であれば、例えタネが入っても光合成をしないので雑草が生えてくることがありません。

ところが目地砂は表に露出していることから、光合成ができ雑草が生えてきます。

対策としては、防草機能がある目地砂を使うことで雑草を抑えることができます。

➂色落ちがある

3つ目のデメリットが「色落ちがある」ことです。

理由は、インターロッキングブロックの表面塗装が落ちるからです。

色落ちの原因は経年劣化やUVによる日焼け、雨水を浴びつづけたことがあげられます。

対策としては、色落ちなし機能を持ったインターロッキングブロックを敷くことです。

まとめ

今回は インターロッキングとは何か・歴史・メリット・デメリット についてご紹介しました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

〇インターロッキングとは、ブロックを噛み合わせた舗装のこと

〇現在、日本でのインターロッキングの歴史は約50年ほどになる

〇インターロッキングの3つのメリット

①バリエーションが豊富

➁耐久性が高い

➂水はけが良い

〇インターロッキングの3つのデメリット

①コストがかかる

➁目地から雑草が生える

➂色落ちがある