2022/05/10

ウッドデッキの天然木の種類?人工木との違い・イタウバ・ウリン!

ウッドデッキの天然木にはどんな種類があるのかご存じでしょうか?

一般的にウッドデッキには天然木が使われています。

ただし、いろんな種類があります。

では、どんなものがあるのでしょうか。

今回は ウッドデッキの天然木の種類・人工木との違い・イタウバ・ウリン についてわかりやすくご紹介します。

〇ウッドデッキとは?

ウッドデッキとは一体どんなものでしょうか?

ウッドデッキとは、屋外に造られた木製のテラス式デッキのことです。

一般的には、地面より高く、デッキのまわりは木製のフェンスで囲まれています。

主に住宅の敷地の中で、家と庭の間に設置されます。

通常、家のリビングルームとデッキの床面の高さがフラットでつながっています。

屋根付き・屋根なしの2つのタイプがあります。

〇天然木とは?

天然木とは一体どんなものでしょうか?

天然木とは、山や野で自然に育った自然木のことです。

また、貼り合わせたり、加工を一切していない木材になります。

乾燥させることによって強度がより高まり、長持ちします。

〇人工木とは?

人工木とは一体どんなものでしょうか?

人工木とは、本物の木と見た目がそっくりに造られた工業製品のことです。

別名「樹脂木・合成木・再生木・模擬木」など、いろんな呼び方があります。

一般的にウッドデッキに使われている人工木は「木粉と、樹脂を混ぜ合わせた樹脂木」です。

樹脂木以外にも、いろんなタイプの人工木があります。

〇天然木の種類

ウッドデッキに使われる天然木にはどんな種類があるのでしょうか?

今回は次の5つの種類の天然木についてご紹介します。

①イタウバ

1つ目が「イタウバ」です。

イタウバとは、主にブラジル原産のクスノキ科の広葉樹です。

最近、ウッドデッキ材としても人気が上がりつつあります。

❶メリット

イタウバのメリットは、水に強いことです。

イタウバは他の木材と比べて油性分が圧倒的に多いという特徴があります。

表面で水をはね返したり、内部に水の侵入を許しません。

水につけた状態でも、30年も持つといわれるほどです。

そのためブラジルでは、枕木・電柱・橋・木造船の材料として使われています。

❷デメリット

イタウバのデメリットは、黒い縞模様・色ムラがあることです。

一般的な木材と比較すると、若干黒い縞模様・色ムラがあります。

まっさらな無垢材が好きな人からしたら、気になる点かもしれません。

❸価格
20×105×4500mm 4,500円

➁ウリン

2つ目が「ウリン」です。

ウリンとは、主にマレーシア・インドネシア・フィリピンなど東南アジアが原産のクスノキ科の広葉樹です。

ウッドデッキ材といえば、ウリンといわれるほどよく使われています。

❶メリット

ウリンのメリットは、強度の高さです。

腐食に強く、耐久性の高さから通称「アイアンウッド」と呼ばれています。

防腐剤なしでも、数十年持つほどです。

そのためウッドデッキの材料とはしてはとても適しています。

❷デメリット

ウリンのデメリットは、加工がしにくいことです。

ウリンには、腐りにくいというメリットがありますが、逆に加工がしにくい木材でもあります。

手ノコでは簡単に切断ができません。

かなり切れが良い電動丸ノコを使う必要があります。

❸価格
20×105×4000mm 4,588円

➂イペ

3つ目が「イペ」です。

イペとは、主にブラジル・ペルー・パラグアイ・アルゼンチンなどの中南米が原産のノウゼンカツラ科の広葉樹です。

イペは、日本では約30年ほど前から、ウッドデッキ材としての実績があります。

❶メリット

イペのメリットは、木目が美しいことです。

木目がしっかりと詰まっており、節がほとんどなく、非常に美しい板目です。

そのため高級感があります。

❷デメリット

イペのデメリットは、近年価格が高騰していることです。

主な理由は、最近環境保護の観点から伐採が減少しており、市場に出回らなくなり入手困難になっているからです。

❸価格
20×105×4500mm 5,900円

④アマゾンジャラ

4つ目が「アマゾンジャラ」です。

アマゾンジャラとは、主にブラジルなど南米が原産のアカテツ科の樹木です。

ウリン材の代替として人気があるデッキ材です。

赤い板目であることから、別名赤い至宝と呼ばれています。

❶メリット

アマゾンジャラのメリットは、高強度の木材ということです。

強度が高く、耐久性があり、しかも耐虫害性も高いことから、ウッドデッキに最適です。

デッキやフェンスによく使われています。

❷デメリット

アマゾンジャラのデメリットは、水に濡れるとシミができることです。

雨に濡れるとシミが発生しますが、乾くと目立たなくなります。

❸価格
20mmx105mmx4000mm 3,050円

⑤サイプレス

5つ目が「サイプレス」です。

サイプレスとは、オーストラリアが原産のヒノキ科カリトリス属の常緑針葉樹です。

❶メリット

サイプレスのメリットは耐虫性が強いことです。

特にシロアリに強く寄せ付けません。

防蟻処理の必要もありません。

❷デメリット

サイプレスのデメリットは若干反りがでることです。

理由は、湿度や温度の変化によるものです。

❸価格
20×105×4000mm 2,600円

まとめ

今回は ウッドデッキの天然木の種類・人工木との違い・イタウバ・ウリン についてご紹介しました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

〇ウッドデッキとは、屋外に造られた木製のテラス式デッキのこと

〇天然木とは、山・野で自然に育った自然木のこと

〇人工木とは、本物の木と見た目がそっくりに造られた工業製品のこと

〇天然木の種類

①イタウバ

➁ウリン

➂イペ

④アマゾンジャラ

⑤サイプレス