2021/12/19

外構工事とは何か?外構工事の種類・請負業者!

外構工事とはどんなものかご存じでしょうか?

住宅を建てる時に関係してくるのが、外構工事です。

外構工事ができてないと、住宅が機能せず、人が住めなくなります。

それほど外構とは重要なものです。

では、外構工事とは一体どんなものでしょうか。

今回は 外構工事とは何か・外構工事の種類・請負業者 についてわかりやすくご紹介します。

①外構工事とは何か?

外構工事とは一体どんなものでしょうか?

外構工事とは「敷地内の土台部分の外部基礎構造体の工事」のことです。

通常はどちらかというと、人の目から見えない部分の工事になります。

材質は「コンクリート・鉄筋・ブロック・石材」などで造られています。

デザイン性はほとんどなく、高い機能性が求められます。

➁外構工事の種類

外構工事には、様々な工事があります。

こちらでは外構工事の主な種類についてご紹介します。

❶整地(更地)工事

1つ目が「整地工事」です。

整地工事とは、転圧をかけ、フラットな状態に地面をする工事のことをいいます。

作業内容は元々盛土があったり、穴ぼこがあったり、雑草があった場所などを重機でならし、転圧機を使って踏み固め、フラットな状態にします。

❷土留(どど)め工事

2つ目が「土留め工事」です。

土留め工事とは、斜面や崖、盛土などの崩壊を防ぐための工事のことをいいます。

別名、山留め工事ともいいます。

作業内容は、壁を造り、土の流れをせき止める工事を行います。

住宅が山間部にある場合は、土砂崩れの防止にもなります。

また、敷地に勾配(斜め土地)がある場合、土留め工事を行うことでフラットな状態にすることができ、勾配地を利用することができます。

土留め工事には、次の5つの工事があります。

1⃣コンクリート打ち放し土留め

2⃣CP型枠ブロック積み土留め

3⃣間知ブロック積み土留め

4⃣デザインブロック積み土留め

5⃣石垣積み土留め

❸擁壁(ようへき)工事

3つ目が「擁壁工事」です。

擁壁工事とは、コンクリート構造物を造り、法面(急勾配)などの崩壊を防ぐ工事のことをいいます。

擁壁工事自体は、土留め工事の一種で、具体的には構造体を造る工事のことになります。

土留め工事との違いは、土留めは工事はあくまで土砂の崩壊を防ぐことが目的の工事のことです。

一方擁壁工事の方は、コンクリート構造体を設置することが目的の工事のことになります。

擁壁工事には主に次の3種類があります。

1⃣鉄筋コンクリート造

2⃣無筋コンクリート造(鉄筋なしのコンクリート造)

3⃣練積み造(主に間知石(けんちいし)や間知ブロックを使った工事のこと)

❹U字溝設置工事

4つ目が「U字溝(ゆうじこう)設置工事」です。

U字溝設置工事とは、地面を掘り「U字溝・U字側溝」を設置する工事のことです。

U字溝とは、コンクリート材で造った、排水路の材料のことです。

U字溝設置の目的は、庭に溜まった雨水や排水を下水管に流すためです。

簡単にいうとU字溝とは、雨どいの地面版のようなものです。

設置の時には雨水マス、U字溝のフタ、グレーチングなどを取り付けます。

❺土間コンクリート工事

5つ目が「土間コンクリート工事」です。

土間コンクリート工事とは、コンクリートを使った土間床工事のことです。

土間コンクリート工事は、主に駐車スペースのように、重量物が載るような場所に造られます。

❻舗装工事

6つ目が「舗装(ほそう)工事」です。

舗装工事とは、アスファルト材で造られた土間床の工事のことです。

コンクリート工事に比べると安くできるというメリットがあります。

❼エクステリアの土台工事

7つ目が「エクステリアの土台工事」です。

エクステリアの土台工事とは、門扉・フェンス・カーポート・サンルーム・ウッドデッキなど、エクステリアの土台になる部分のコンクリート土台部分を造る工事のことです。

エクステリアの構造物が地面の上に建つ場合には必ず必要になります。

❽その他の外構工事

その他にも、敷地内の土木工事として必要な外構工事があります。

➂外構工事の請負(うけおい)会社について

外構工事を行う上で、必要になるのが外構工事請負会社です。

外構工事請負会社とは「直接、外構工事の現場工事を行う会社」のことです。

直接現場に職人や材料を投入する会社のことになります。

こちらでは外構工事請負会社に関係する会社についてご説明します。

❶外構工事専門施工会社

外構工事専門施工会社とは、外構工事請負会社のことです。

外構工事を依頼するなら、外構工事専門施工会社に依頼するのが基本です。

最終的には、どの窓口から依頼しても外構工事専門施工会社が現場工事を行います。

❷ハウスメーカー・工務店・建築会社・リフォーム専門会社

住宅を建てる時、リフォームする時の外構工事の窓口になるのがハウスメーカー・工務店・建築会社・リフォーム専門会社などです。

ただしこちらも直接外構工事を行うのは、外構工事専門施工会社になります。

❸エクステリア専門業者

門扉・フェンス・カーポート・サンルーム・ウッドデッキなどの設置を行った時に、外構工事の窓口になるのがエクステリア専門業者です。

エクステリア専門業者の場合は、自社で土台を設置するか、土台のみ外構工事専門施工会社依頼のどちらかになります。

❹造園業者・ガーデン業者

庭造りをする時に外構工事の窓口になるのが造園業者・ガーデン業者です。

小規模であれば、自社で外構工事を行います。

大規模な工事の時は外構工事専門施工会社も参加します。

まとめ

今回は 外構工事とは何か・外構工事の種類・請負業者 についてご紹介しました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

①外構工事とは「敷地内の土台部分の外部基礎構造体の設置工事」のこと

➁外構工事の種類には主に整地工事、土留め工事、擁壁工事、U字溝設置工事

、土間コンクリート工事、舗装工事、エクステリアの土台工事などがある

➂外構工事請負会社とは「直接、外構工事の現場工事を行う会社」のこと