2022/08/08

生垣とは?特徴・メリット・デメリット・生垣に向く樹木のタイプ!

ご自宅の外構に生垣(いけがき)を作る予定ですか?

一般的に敷地の境界線に造られるのは塀やフェンスです。

そんな中、昔から造られているのが生垣です。

では、生垣とは一体どんなものなのでしょうか。

今回は 生垣とは・特徴・メリット・デメリット・生垣に向く樹木のタイプ についてわかりやすくご紹介します。

〇生垣とは何か?

生垣とは一体どんなものでしょうか?

生垣とは、植物で作る囲いや仕切りのことです。

〇生垣の特徴とは?

生垣には一体どんな特徴があるのでしょうか?

生垣は、次の8つの特徴でどんなものかを表すことができます。

〇生垣の8つの特徴

❶生きている樹木や植物を、杭や竹で造った骨組みにつなげて育成する自然の塀

❷基本は1種類の苗木を横一列に並べて植える

❸杭や竹で造った骨組みは、苗木が育つまでの支えであり、苗木が成長した後は朽ちても造り直す必要はない

❹一般的には、敷地に仕切りや境界線などの目印が必要な時に造られる

❺主に隣家との境界線、敷地と道路との境界線、庭と駐車場との仕切り、庭の中の仕切りとして造られる

❻一般的な生垣の高さは、80cm~1.6mほど

❼生垣の中には、高垣(たかがき)と呼ばれる数mの高さの生垣がある

❽高垣はブロック塀やフェンスなどでは対応出来ない時に造られる

〇生垣のメリットとは?

生垣には一体どんなメリットがあるのでしょうか?

生垣には次の3つのメリットがあります。

〇生垣の3つのメリット

項目 説明
①境界線効果 生垣を作ると、境界線効果があります。

境界線効果は、生垣の最大のメリットです。

境界線効果とは、生垣で仕切りを作ることで、仕切りの内部と外部で別空間を造れることです。

特に効果を発揮するのが、隣家との境界線においてです。

生垣にすれば、嫌味がなく、植物で仕切ることから隣家の住人も好意的に感じてくれます。

➁目隠し効果 生垣を作ると、目隠し効果があります。

目隠し効果とは、隣家の住人や通行人から、生垣内を見られないようにすることです。

生垣に植えた植物が成長すると、葉や枝が茂ります。

そのため外からはほとんど内部の様子が見えなくなります。

目隠し効果があることで、クローズ外構にすることができます。

➂季節を感じることができる 生垣を作ると、季節を感じることができます。

季節を感じるとは、生垣が生きた植物なので、季節によって別の顔を持つからです。

もし、ブロック塀やフェンスであれば人工物なので、一年中何も変化がありません。

ところが生垣がキンモクセイなら秋には花が咲き、もみじなら秋には真っ赤に色づきます。

そのため、秋という1年の中でも最も大きな変化のある季節を感じることができます。

〇生垣のデメリットとは?

生垣には一体どんなデメリットがあるのでしょうか?

生垣には次の3つのデメリットがあります。

〇生垣の3つのデメリット

項目 説明
①定期的な手入れが必要 生垣を作ると、定期的な手入れが必要になります。

生垣の成長は、思っている以上に早いペースです。

住人よりも小さい時は気になりません。

ところが住人よりも高くなってくると、そこからがペースが早くなります。

アッという間に、脚立を使わないと届かなくなります。

すると枝や葉が生え放題になり、手が付けられなくなります。

毎年、手入れをするクセをつけ、手に負えるうちに刈り込んでおきましょう。

➁落ち葉の掃除が発生する 生垣を作ると、落ち葉の掃除が発生します。

樹木や植物は、大風が吹いたり、台風がくると一気に葉を落とします。

葉が落ちると、数日で枯れ葉になります。

自宅や道路に葉が落ちたら、枯れ葉になる前になるべく早く掃除をしましょう。

枯れ葉をそのまま放置すると、近隣からのイメージが悪くなります。

➂害虫の発生が起こる 生垣を作ると、害虫の発生が起こります。

一度発生すると、繁殖するので厄介です。

特に、人に迷惑をかける害虫が発生すると、近隣にも害が及びます。

〇生垣に向く樹木のタイプとは?

どんな樹木が生垣に向くのでしょうか?

こちらでは樹木に向く4つのタイプについてご紹介します。

〇生垣に向く4つのタイプ

項目 説明
①枝葉が茂る樹木 生垣には、枝葉が茂る樹木が向きます。

理由は、枝葉が茂ると目隠し効果や防風効果が高まるからです。

もし、逆に枝葉が茂らず、すき間が多いと隣人や通行人から覗かれやすくなり、風も直接敷地内に入ってくるようになります。

➁剪定に強い樹木 生垣には、剪定に強い樹木が向きます。

理由は、生垣は必ず1年に1度くらいは、剪定しないと枝葉が生え放題になり、手が付けられなくなるからです。

ところが、剪定に弱い樹木を植えてしまうと、樹木が弱わり枯れることがあります。

なので、剪定に強い丈夫な樹木を選ぶことをおすすめします。

➂害虫に強い樹木 生垣には、害虫に強い樹木が向きます。

生垣は生きた植物なので、たまに害虫被害が発生します。

害虫被害が発生すると、せっかく育てた生垣が食い荒らされてしまいます。

できれば、苗木を植える段階から害虫に強い樹木を選ぶことをおすすめします。

④常緑植物系の樹木 生垣には、常緑植物系の樹木が向きます。

常緑植物系の樹木は、ほぼ1年を通して葉が落ちません。

そのため、落ち葉の掃除が少なくて済みます。

ところが逆に、落葉植物系の樹木を選んでしまうと、落ち葉が多いので掃除が大変です。

まとめ

今回は 生垣とは・特徴・メリット・デメリット・生垣に向く樹木のタイプ についてご紹介しました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

〇生垣とは、植物で作る囲いや仕切りのこと

〇生垣の3つのメリット

①境界線効果

➁目隠し効果

➂季節を感じることができる

〇生垣の3つのデメリット

①定期的な手入れが必要

➁落ち葉の掃除が発生する

➂害虫の発生が起こる

〇生垣に向く樹木のタイプ

①枝葉が茂る樹木

➁剪定に強い樹木

➂害虫に強い樹木

④常緑植物系の樹木