2022/04/25

外構の壁とは何か?壁と塀の違い・外構で塀を造る理由・塀の種類?

外構に造る壁とはどんなものでしょうか?

一般的に壁は、建物に造られます。

ところが外構にも造られる壁があります。

では、一体どんな壁なのでしょうか。

今回は 外構の壁とは何か・壁と塀の違い・外構で塀を造る理由・塀の種類 についてわかりやすくご紹介します。

〇外構の壁とは何か?

外構の壁とは一体何でしょうか?

外構の壁とは「塀(へい)」のことです。

塀とは、住宅の敷地の境界線上に設置された連続した壁のことです。

塀はさまざまな材料で造られており、いくつもの種類があります。

〇壁と塀の違いとは?

壁と塀の違いは一体何でしょうか?

次の表にまとめてみました。

〇壁と塀の違い

壁とは建物の空間を仕切るためのもの。外壁、内壁がある。
塀とは敷地において、他との境界に設置する囲いのこと。

〇外構で塀を造る理由とは?

外構で塀を造る理由とは一体なぜでしょうか?

主に次の4つの理由があります。

①境界線を仕切る

1つ目の理由が「境界線を仕切る」ためです。

塀を隣家との境界線上に設置することで仕切ることができます。

もし塀がないと、お互いの敷地が曖昧になり、隣人の自由な出入りが起こる可能性があります。

➁プライベート空間を守る

2つ目の理由が「プライベート空間を守る」ためです。

一般的に塀は、高さがあり、目隠し代わりになります。

よって隣人や周囲の人から、中の様子が見えない造りになっています。

そのため住人の プライベート空間を守ることができます。

➂家の威厳を示せる

3つ目の理由が「家の威厳を示せる」ことです。

フェンスでは家の威厳は感じられませんが、塀であれば家の威厳を感じさせることができます。

特に和風塀の築地塀(ついじべい)、唐塀(からべい)、源氏塀(げんじべい)、大和塀(やまとべい)などであれば家の威厳を強く示すことができます。

④住人の急な飛び出しを防げる

4つ目の理由が「住人の急な飛び出しを防げる」ことです。

塀は、フェンス以上に密閉性があり、堅牢です。

そのため小さな子ども、高齢者、妊婦さんの急な飛び出しが起こりにくい造りです。

〇外構に塀の設置で気をつける点とは?

外構に塀の設置で気をつける点とは一体何でしょうか?

主に次の4つの点で気を付ける必要があります。

①自宅との相性

自宅との相性とは、自宅と塀のテイストを合わせるということです。

仮に自宅が今どきの洋風住宅なのに、塀が純和風の築地塀を設置すると、あきらかに違和感があり、おかしな雰囲気になります。

➁目隠し効果

目隠し効果とは、隣人や通行人に、敷地の中を見せないようにすることです。

塀の高さが低すぎると、敷地の中が丸見えになります。

塀をせっかく設置するなら、大人の目の高さよりも高い塀を設置しましょう。

➂コスト

コストとは、塀の価格のことです。

塀は材料や形、長さによってお値段が異なります。

できるだけ複数の業者に相見積もりをとって安く造りましょう。

相見積もりとは、価格を比較することです。

④周辺との調和

周辺との調和とは、塀と周囲とのバランスがとれていることです。

塀を自分の思い通りのデザイン・カラーにすることで、周囲との調和がとれないのであればやめておきましょう。

後々トラブルが起こります。

〇塀の種類とは?

塀には一体どんな種類があるのでしょうか?

こちらでは主な9種類の塀についてご紹介します。

①コンクリート打放し塀

コンクリート打放し塀とは、鉄筋コンクリート造の塀のことです。

主にモノトーン調の住宅に採用されます。

➁レンガ塀

レンガ塀とは、レンガ積みの塀のことです。

主に洋風のレトロ調の住宅に設置されます。

➂化粧ブロック塀

化粧ブロック塀とは、表面にカラフルな色付け、縦か横のデザインを施したブロック塀のことです。

主に一般的な住宅に採用されます。

④デザインコンクリートブロック塀

デザインコンクリートブロック塀とは、モダンなデザインのブロック塀のことです。

主にモダンアート調の住宅に採用されます。

⑤タイル貼りの塀

タイル貼りの塀とは、コンクリート躯体(くたい)の下地にタイルを貼った塀のことです。

主に一般的な住宅に採用されます。

⑥天然石貼りの塀

天然石貼りの塀とは、コンクリート躯体の下地に天然石を貼った塀のことです。

主に高級感を演出したい住宅に採用されます。

⑦天然石積みの塀

天然石積みの塀とは、天然石をつなぎ材(セメントなど)を使わず、熟練した技を持つ石工が一つ一つ積み重ねて造る塀のことです。

石垣などもこれにあたります。

主にこだわりのある住宅に採用されます。

⑧土塀(どべい)

土塀とは、和風建築専門の大工と左官が造る土を主原料にした塀のことです。

築地塀(ついじべい)、唐塀(からべい)、透塀(すきべい)、源氏塀(げんじべい)、柵板塀(さくいたべい)、簓子塀(ささらこべい)、竪板塀(たていたべい)、大和塀(やまとべい)など、あらゆる土塀があります。

主に純和風の住宅に採用されます。

⑨吹付仕上げ塀

吹付仕上げ塀とは、コンクリートやブロックの表面にモルタルを吹き付け塗装した塀のことです

主に一般的な住宅に採用されます。

まとめ

今回は 外構の壁とは何か・壁と塀の違い・外構で塀を造る理由・塀の種類 についてご紹介しました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

〇外構の壁とは塀のこと

〇壁と塀の違い

・壁とは建物の空間を仕切るためのもの

・塀とは敷地で他との境界に設置する囲いのこと

〇外構で塀を造る理由

・境界線を仕切る

・プライベート空間を守る

・家の威厳を示せる

・住人の急な飛び出しを防げる

〇外構に塀の設置で気をつける点

・自宅との相性

・目隠し効果

・コスト

・周辺との調和

〇塀の種類

・コンクリート打放し塀

・レンガ塀

・化粧ブロック塀

・デザインコンクリートブロック塀

・タイル貼りの塀

・天然石張りの塀

・天然石積みの塀

・土塀

・吹付仕上げ塀